2・「アインシュタインの言葉」

地震が起こる前にいろいろ現れる不思議な現象、これらは必ずしも直後に起こる地震を予見させるものとは限らない。
直後に起こる地震の前触れとなるのは「発光現象」のみで、この場合は地殻に完全に亀裂が入ったからこそ発光現象が起こるのであって、この場合の前触れは地震が起こる数分前から、場合によっては数秒前であり、避難する時間が少ない。
そして通常に良くある異常、例えば犬が騒ぐ、金魚が暴れる、雷のような音がする、魚の異常などは、それが起こっても初めから実際に地震が起こる確率は30%しかない。
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これはどう言うことかと言うと、地震でも他の破壊でも同じだが、ものが壊れるときは一度に壊れず、波の性質を持って壊れるからだ。
物質に力を加えると、物質内部では壊れないように反発する力が生まれる。
このことから地震でもエネルギーが加わると、それに耐えようとする力が生まれ、この状態でも自然現象は地震が発生するときと同じ現象を示し、通常物質が壊れるまでの波は3回ほどが平均になることから、これは地震が起こるに違いないと思えるような異常現象が起こっても、実際地震が起こるかどうかは30%でしか無い。
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これが地震雲や前触れ現象で地震を予知する場合、大抵外れる原因になっている。
前触れ現象で地震を予測する場合は、色んな現象が複合して起こってくるほど、その地震発生確率は高いが、何か一つの異常では、地震が発生する確率は低くなる。
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今日本海では明らかに異常が起こっている。
今年になってからだけでも山口県から新潟県に渡って打ち上げられた、通常めったに見られない深海魚は、確認が取れた事例で40匹、おそらく非公式には50匹が打ち上げられているのでは無いだろうか。
この内最も深海魚が多く確認されたのは石川県の27匹、しかもこの大半が能登半島の中ほどの地域に集中している。
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また同じ日本海で今年はワカメが全く取れない状態の地域が発生していて、岩のりなども養殖を除けばその収獲は激減している地域があり、こうした海域では潜水による確認を実行した地域も存在するが、それによると海底に毎年なら林のように生えているワカメなどの海草が、全く生えていない地域が現れて始めている。
そしてこれは山間部での事例だが、毎年春になれば一番最初に鳴くカエル、もしくはカジカの一種が、今年は全く鳴かずに終わったと言う報告もある。
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さらに2007年ごろからこうした傾向にはあったが、それまで捕獲されることなど全く無かった海域でのマグロの捕獲、それも大漁だったことが知られているが、その反対に今まではマグロが獲れていた地域では、マグロがいなくなる現象が起こっていた。
同じことはアワビでも発生していて、それまでアワビなど取れることは稀だった海域でアワビが大漁になり、これは2009年のことだったが、2010年に入ってからは、日本海側でタラが異常に獲れ、値崩れを起こす現象が起こっている。
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こうした現象が示すもの、そうだ、これらは全て大地震発生の前に起こりやすい現象で、古老の海女さんなどはアワビが大漁となった時は、地震に気をつけろと親から教えられていたので、去年は気を付けていたと話してくれた。
だが、地震にしては少しおかしい。
なぜならこうした場合、地震の前触れならもう地震は来ているはずなのだ。
これらの兆候が始まったのは2007年からであり、決して去年や今年に始まったことではない。
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幾ら何でも3年後に起こる地震の前触れなど存在するのだろうか、地殻の歪などの測定値なら、多少変化があったとしても分かるが、1ヶ月後に地震が来るような前触れがあって、それで地震は3年後と言う記録は見たことが無い。
そこで考えられることは地震より更に悪いものだが、狭い地域に地震が起こる以上の、とんでもないものとしか言いようがない何か、それが日本に近づいているような気がするのである・・・。
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アインシュタインはこう言っていたらしい・・・。
「ミツバチがいなくなったら4年後には人類の危機が訪れる・・・」
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※ 本文は2010年5月3日、yahooブログに掲載した記事を再掲載しています。