「満面の笑顔の稲」

去年の秋くらいからだろうか、少しずつ父親の言葉が少なくなってきていた。 特に朝、食事の支度をしている時など、私が全て作り終えるまで台所へは来ず、私が作り終えて台所から出て行くのを待って入ってきている様子だった。 「嗚呼・...