「もう一人でも大丈夫さ・・・」

春5月、暖かい陽射しの日だった。 車を出そうと車庫を開けた私の足元へ、転がりこむように走ってきたその白い塊は、勢い良く私の足にぶつかり、横になってコンクリートに頭をこすり付けるようにして嬉しそうにしていた。 白い猫・・・...