「東条英機・第三章」

禿頭、口ひげ、ロイド眼鏡に小柄な東条の声は甲高く、まじめ一筋、法に照らし合わせて一切の妥協が無いその有り様は、ともすれば人に冷たい印象を与え、多分こうした人間と言うものは余り人気が無いものだが、不思議なことに東条は人情家...